あるきろく20220123
2022年1月23日 あるきろく 都道をあるく(第30回)
いつの間にやら新年を迎えていました。
毎日毎日、とても寒くて困っています。
さて、前回から2ヶ月半ぶりのあるきろくです。
今回は、都道44号瑞穂富岡線をあるきます。
JR八高線の箱根ヶ崎駅からあるいて10分弱。
あるきろく20200321であるいた、都道5号青梅街道との交差点です。
もう1年10ヶ月も前のお話です。
この名前のない交差点が、今回のスタート地点となります。
なお、起点ポストはなく、お出迎えしてくれたのは、街道名表記の矢印標識です。
都道44号瑞穂富岡線は、東京都通称道路名では岩蔵街道。
青梅市の岩蔵温泉へと至る路線です。
したがってこの交差点名は、国道16号瑞穂バイパスからみた名称となりますね。
起点からここまで、いつもの通り、進行方向左側の歩道をあるいてきました。
実はこの1kmポスト、進行方向右側の歩道にありました。
ここまで、一つも距離ポストが見当たらず、不思議に思っていたのですが、普通であれば進行方向左側にあるはずの距離ポストが、ここでは右側にあったようなのです。
そしてこの先も、しばらくの間、進行方向右側の歩道に埋まっているのでした。
起点ポストもなかったので、ひとまず、見つけることができて良かった…。
都道179号所沢青梅線と交差します。
余り幅の広い道ではありませんが、国道16号線と並ぶように走る路線であるからか、大型トラックが数多く走っていました。
今日はここまで、道路脇には畑か、倉庫か、工場か、というような感じでした。
特に、岩蔵街道交差点から物見塚交差点までの間では、季節にはシクラメンが多く咲くようで、「シクラメン街道」とお手製の看板がいくつも立っていました。
さて、突然に野球場が見えてきましたが、周りの景色と調和していません(笑)。
不思議な光景です。
その手前の広大な空き地は、農林水産省の土地のようで、立入禁止の札が下がっておりました。
青梅スタジアムを過ぎるとすぐ、そこそこ急な坂道となり、頭上に高架道が現れます。地図を見ると、国道468号と記されているのですが、これは首都圏中央連絡自動車道、つまり圏央道でした。
普段から「圏央道」とは言っておりましたが、この文章を書くにあたって、初めてその正式な名称を知りました!
圏央道をくぐるところで、都道44号線はクランクしており、先ほどの交差点は「青梅インター入口」、こちらの交差点は「青梅インター入口第二」となっておりました。
ここで3.5km、時間にして37分。
ぼちぼちのペースでしょうか…。
交差する側の路傍に距離ポストを見つけました。
「支・終点 3.81km」とありました。
調べてみると、東京都道・埼玉県道63号青梅入間線の支線の終点ということが分かりました。
それほど遠くない将来にあるくことになりそうです、都道63号線。
霞川、というようです。
地図で追いかけてみると、青梅市根ヶ布にある霞池を水源として、入間川に注ぐ15kmちょっとの川でした。
この辺りはそうでもありませんが、下流に進むにつれ、整備はされているのでしょうが、昔の流路がそのままのような、そんな地図からの印象でした。
ここまでにも、開けた場所からたびたび富士山が見えましたが、ここで見た富士山には、あたまの上に輪っかのような雲が浮いていました。
これって、この後の天気を指し示す合図でしたっけ?
富士山を傍目に緩やかな坂道をあるいていると、このバス停が目に入りました。
なんと「峠下」です。
この先の道のりが、どんなに険しいものか、覚悟を抱かせる名前のバス停でした。
先ほどの「峠下」バス停からあるくこと4分。
さほど険しいとも感じることなく、切通し的ながらも頂点となる交差点に着きました。
そこから先は、長い下り坂です。
さて、この頂点では、左に大きなグラウンドなどを抱えた某宗教施設、右には山道への入口がありました。その先に「七国峠」があるそうです。
先ほどのバス停名は、こちらの峠の下を表しているのでしょうね。
さて、この七国峠とは、青梅市と飯能市を結ぶ峠であり、見晴らしがよく「七つの国が見える峠」ということから、この名前がついたとのことです。
なお、「七国峠」とネット検索すると、関東近郊だけでもそこそこの数が出てきますね。よくある名前のようです。
15分ほど緩やかに坂を下り続けると、頭上に標識、都道44号線が二手に分かれるお知らせです。
現地に到着すると、右側に温泉街の入口を示す櫓があります。
で、この先の進む道ですが、実は右に逸れゆく一車線の道路こそが、都道44号瑞穂富岡線の本線であり、真っ直ぐ進む道路が支線の扱いとなります。
古い地図を見ると、確かに昔から存在する道は右の道なんですよね。
ということで、ここから温泉街の方へあるいていきます。
何軒かの旅館やスナックの跡を見つつあるきます。
いまも経営されている旅館は1軒だけでしょうか。
5分程度で、温泉街と言いますか、旅館群を過ぎ、黒沢川に架かる湯場橋に到達します。
文字通り、温泉場に架かる橋、ということからの命名のようですね。
さて、折角ですので「岩蔵温泉」の名前の由来も調べてみました。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が「身の安全を祈願して、岩でできた蔵に武具を納めた」という伝説から、「岩蔵」という地名となった、らしいです。
湯場橋で黒沢川を渡るとすぐ、岩蔵温泉交差点で東京都道・埼玉県道28号青梅飯能線に合流します。
そうです、この交差点が都道44号瑞穂富岡線の終点となります。
起点をあらわすポストもありませんでしたが、終点をあらわすポストも見当たりません。
ということで、都道44号瑞穂富岡線のあるきろくは【一旦は】ここまで。
時間:1時間28分
歩数:およそ11,000歩
距離:7.8km
でした。
ちなみに前回この交差点を訪れた20210530あるきろく、と同じアングルから写真を撮影してみました。
このときは、右に曲がると温泉パラダイスがあると信じての記載をしていますね。
さてさて、温泉街の入口で分岐した都道44号支線もあるいてみよう!とここから後戻りをすることにしました。
分岐まで戻ってきました。
今回はあまり見ることのできなかった距離ポストですが、何故だか支線については、このように起点表示がありました。
これにより、この分岐まで、箱根ヶ崎駅近くの起点から7.32kmであることが分かりました。
視線を支線に移します。
韻を踏んでみました。
さて、この支線といいますか、新しい道と言いますか、こちらは山を切り拓いて(切り崩して)通した道のようです。
この分岐からしばらくは、登り道になります。
先ほどは山と言いましたが、丘程度の起伏を越えて、5分ほどで東京都道・埼玉県道28号青梅飯能線の新岩蔵大橋交差点に到達です。
こちらは終点ポスト完備であり、7.76kmとのこと。
分岐点からでは、0.43kmということになります。
これまでは、支線のある路線においては、両方をあるくことが現実的に難しいこともあり、本線(もともとある路線)優先であるいてきましたが、今回は、分岐後それぞれの距離が短いことからコンプリートすることができました。
ということで、都道44号瑞穂富岡線のあるきろくはここまで。
時間:1時間45分
歩数:およそ11,800歩
距離:およそ8.7km
でした。
次回は、都道45号奥多摩青梅線をあるきます。
実は少しだけ厄介に感じておりまして、2016年度に国道411号線のバイパス道路にあたる道路が、都道45号線として開通していますが、これのほぼすべての区間がトンネルであること。
そして細かい分岐支線がいくつもあるようで、全容を地図だけでは捉えづらいこと。
少し勉強してから、挑む予定です。
おまけ
今回のゴールは、電車の駅から遠く、この地を通るバスも1時間に1本程度。
次のバスまでだいぶ時間があるので、結局はあるき続けることにしました。
東京都道・埼玉県道28号青梅飯能線を青梅方向に進みます。
この交差点近くにあるバス停から、東青梅駅までバスに乗車しました。
おわり