あるきろく20200923
2020年9月23日 あるきろく 都道をあるく(第10回)
気が付くとだいぶ涼しくなっていました。
むしろ朝晩は寒いくらいです…。
さて今回は都道11号線。
大田区蒲田から、調布市までをあるきます。
京浜急行電鉄の京急蒲田駅から2~3分あるいた交差点、国道15号線から分岐する東蒲田二丁目交差点が、今回のスタートです。
パラパラと雨粒が落ちてくる中、多摩堤通りをあるいていきます。
道なりに真っすぐ行くと、JR蒲田駅にぶつかります。
都道11号線は、この交差点を右折し、そして10mと行かぬうちに左折して、JR線の下をくぐっていきます。
JR線を蒲田駅のすぐ北側でくぐります。
くぐり終えて、左側に目をやると、大宮行の京浜東北線が出発を待っていました。
蒲田駅付近の賑わいの余韻が冷めやらぬうちに、駅が現れました。
蒲田と五反田を結ぶ東急池上線の蓮沼駅です。
環八通り(都道311号線)と交差します。
今回は、環七通りの外側をスタートし、都道9号線と同様に、南北方向の路線となるため、あるきろく恒例の「環七→環八 タイムトライアル」はありません。
環八通りを渡ると一方通行になりました。
そしてすぐに踏切が現れます。
蒲田駅と多摩川(旧称・多摩川園)駅を結ぶ東急多摩川線です。
「多摩川」を名乗る駅名は、小田急線の和泉多摩川駅、京王相模原線の京王多摩川駅がありますが、東急電鉄は社名を冠として付けず、です。
「東急」と付けていただいた方が、どこにあるかのイメージがつけやすいのですが。
立て続けに大きな幹線道路と交差します。
でも、なぜ国道1号線なのに第二京浜なんだろう?
そこで、「第一京浜:国道15号線」「第二京浜:国道1号線」について、調べてみました。
なるほど…ね。
都道11号線は、この交差点を右折します。
大きな交差点ではありませんが、ここを起点とする都道111号線が多摩川方面へと伸びています。都道111号線は、多摩川を越えて神奈川県に入ったのちも、県道111号線として横浜市神奈川区まで進んでいきます。
下丸子交差点がまだ見えるところに、4kmポストがありました。
平坦で、整備された歩道をあるいていますので、そんなに意識はしていませんでしたが、普段より速いスピードであるいています。
この辺りでは、都道11号線はアルファベットの「C」のような形をしていて、その結果、東急多摩川線と再び交わります。
環八通りとも再び出会いました。
ここで都道11号線は左折をし、ここから100mほどですが、環八通りとの重用区間になります。
環八通りとの重用区間もすぐに終了し、都道11号線はこの交差点を左折します。
すこしややこしいのですが、ここまでは「都道11号線」=「多摩堤通り」でしたが、この辺りでは、若干様子が異なります。
多摩堤通りは、ひとつ前の写真にある、千鳥三丁目交差点を左折、ではなく、その一本手前の道に入っていきます。
地図で見ると、「アスク下丸子保育園」と書いてある交差点を左折し、駐車場マークを通り、ファミリーマートの裏で、環八通りと別れた都道11号線と再合流します。
先人達のHP等を見ても理解できませんでしたが、実踏により確認し、理解できました。
では何故、この道を都道11号線としなかったのか、については、東京都の建設事務所辺りで聞かないと分からないんだろうな…。そもそも、教えてくれるのだろうか?
やはりこの1kmは時間がかかってしまいました。
千鳥三丁目交差点近辺でグルグル行ったり来たりしましたので。
さて5kmポストです。
狭いながらも、分離歩道があるのに、埋め込み式でした。
折角なので新幹線の姿を収めたいと思い、数分待ちました。
が、なかなか来ないので、致し方なくあるき始めると、ガードの真下にいるときに、新幹線が走り抜けていく音が聞こえました。
人生なんてそんなものです…。
「あるきろく20200215」以来の丸子橋です。
同じアングルで撮ってみました。
ここが有名な多摩川グラウンドなんですね。
思っていた以上に、何もないので驚きました。
そして、すぐそばに多摩川左岸の河口からの距離ポスト、14km地点です。
「東京都市大南入口」というバス停近くに9kmポストがありました。
たまたまバス停そば、ということで撮影できましたが、丸子橋を過ぎてからというもの、車道と分離した歩道ではなく、川原から車道にはみ出る草を時にかき分けながら、白線の上をあるく状態が続きました。だいぶ歩くペースも落ちています。
車通りの少ないタイミングで撮影です。
こんな感じの白線歩道をあるき続けています。
正面に二子玉川のビル群が見えてきましたが、ここで環境が変わるとよいのですが…。
今回の行程を下調べしているときに、謎に感じたポイントに到着です。
都道検索システム、昭文社の県別マップル東京都道路地図などでルートや目印などをあらかじめ確認するのですが、二子玉川駅の手前の数百mだけ、主要地方道の色ではなくなるのです。何で途切れているのか?と不思議に思いつつ、今日を迎えました。
県別マップル東京都道路地図でも、2015年版では途切れていますが、2012年版はちゃんとつながっているのです。
で、実際に現地を訪ねてみて分かったこと。
この区間は世田谷区が管理している(設備に世田谷区の区章がついている)こと。
何故なのか?については、傍らの公園に都市道路計画事業の公告看板が立っていたのですが、読んでも何のことだか分からず、これが関係しているのか分からず、でした。
まず、初めてみる漢字で読めませんでした。
「りっこう(りくこう)」というそうです。
で、まず思ったのは、これって土手?堤防だよな?ということ。
向こうにも建物はあるけど、見た目からしてこの向こうに川が流れていても不思議ではない雰囲気です。
そこに、この陸閘です。
国土交通省関東地方整備局荒川上流河川事務所のHPに陸閘の説明を見つけました。
見出しには「堤防の切れ目 陸閘 ~川と人とをつなぐ施設~」とあり、概略説明として「砂利採取などの利用が盛んだったことから、人や車が堤防を乗り越えることなく河川敷まで行き来できるよう堤防に通路と『門』が整備されました。」とあります。
普段はこのように通り道になっていますが、洪水の危険が生じたときには、ここを塞いで堤防の役目を果たすそうです。
勉強になりました。
国道246号線「玉川通り」と交差します。
矢印看板には、東京都のステッカーが輝いています。
ここは再び都の管理に戻ったようです。
さて、二子玉川駅を越えてもなお、堤防の向こう側に建物が並ぶ構図が続きます。
川が見えない位置にある距離ポスト。
やはり異様です。
堤防より川側に立つ建物は、保険の水災保障って受けられるのでしょうか?
頭上には東名高速道路が走り、足元には野川が流れています。
たまたま、埋め込み距離ポストもあったので、同じフレームに収めました。
起点から14.2kmということです。
都道3号線との合流です。
「あるきろく20200308」をご覧いただいていれば、この後に起こることはお分かりでいらっしゃいますね。
都道11号線では初めてのヘキサ標識であり、かつ都道3号線とのコラボレーションです。
都道3号線は、東京都内においてヘキサ標識がお祭り状態で立っていました。
このころはヘキサ標識ばかりに目を奪われ、当時気が付かなかったものもありますが…。
「あるきろく20200308」の時には全く気にも留めていませんでしたし、見たんだろうけど、記憶の片隅にもない。
とりあえず、三軒茶屋から7kmです。
今なら、こんなところに隠れていたって見つけ出せます。
でも前回あるいたときには、露出していても、気付かなかったのです。
意識して行動するか、無意識に行動するかでは、やっぱり違うものです。
都道3号線とお別れの時が来ました。
都道11号線はこの交差点を左に曲がり、再び北上していきます。
都道114号線「松原通り」と交差します。
都道114号線は、吉祥寺駅の北側(八幡宮交差点)から和泉多摩川駅近く(狛江交差点)までの一般都道です。
バスの営業所って、何かワクワクします。
この路線図を見るだけで、3分くらいあっという間に時間が過ぎてしまいました。
実際に乗るわけではないですが、ここでこの系統に乗ったら、こういうルートで終点まで行くのね、とか。
妄想族にはたまらない遊びができる、いいツールです。
狛江三叉路を左折してからでは初めての距離ポストだと思います。
東京慈恵会医科大学附属第三病院を背にしての撮影です。
バス停には、多くの患者さん、お見舞いの方がいらっしゃるので、病院を撮影するには勇気がいりました(ので、撮影していません)。
都道11号線は旧甲州街道に合流し、甲州街道(国道20号線)との交点を終点とする、とされています。
その旧甲州街道にもうすぐ到達します。
1枚目は現在の国領駅舎。
線路は2012年8月に地下に潜りました。
2枚目は、調布駅方面の線路跡地。
線路跡地に新しいビルなどが建って、昔とは違う街並みになった調布駅と比べ、持て余している感満載の光景です。
旧甲州街道と合流します。
距離ポストは「19.85km」とまさかの小数点以下2ケタ表示。
なんか終点っぽい雰囲気も出ているんだけど、終点とは書いていない。
甲州街道(国道20号線)との交点である旧甲州街道入口交差点を目指します。
旧甲州街道である都道119号線は、この交差点で甲州街道である国道20号線と分岐し、起点としています。
国道20号線とほどほどの距離感を保ちつつ西へ進み、再び行動20号線に合流します。
さて、都道11号線の終点を示すものは見当たりませんでした。
残念!
ということで、本日のあるきろくはここまで。
スマートウォッチの計測によると、
時間:約4時間半
歩数:3万歩弱
距離:21km強
でした。
次は、都道12号線をあるきます。
これまでにも、9号線、そして今回の11号線と南北方向に走る路線もありましたが、これら2路線は、多摩川の流れとともに、厳密には南東から北西方向へ、というのが正解の路線でした。
ですが、12号線は調布市小島町から西東京市田無町に至る「ザ・垂直」路線です。